2012年03月12日

いただいたメール

いただいたメールをUPしました。(勝手に)

================================================================
やさしい虐待 −良い子におこる異変の原因−
================================================================
 NHKクローズアップ現代で、昨年の暮れ「やさしい虐待」という耳慣れない
言葉が聞こえてきました。

 今号は、今、家庭で起きている「児童虐待」、職場で起きている「パワハラ」
ではなく、とても見えにくいが深く進行している「やさしい虐待」を取り上げること
にします。

 勉強が出来て、しつけも行き届いた自慢の子が、突然、学校に通わなくなっ
たり、自室に閉じこもってしまう、いわゆる“よい子の破綻”。原因が分からずに
苦しむ親が多い中、研究者がその多くに共通する問題として注目しているのが、
親による「やさしい虐待」だ。一般的な児童虐待は、暴力や暴言などで直接
子どもを傷つけるものだが、一見こどもにはプラスに思える教育やしつけも過度
に押しつけるとこどもをがんじがらめにし、虐待と同様に心を蝕んでいくという。
「やさしい虐待」によって損なわれた子供の心や親子関係をどうすれば修復
できるか? 

 このことは、家庭の問題だけではなく、不登校=不出社という職場においての
問題とも共通するものであると思わざるを得ません。

 「やさしい虐待」によって損なわれた部下の心や上司・部下の関係をどうすれば
修復できるか? 

 ご一緒に考えてみましょう。

◆自分が受けた“やさしい虐待”を繰り返す親たち

 文科省の「学校基本調査」によれば、不登校の子供は、現在全国で11万
5000人ほどいるそうです。不登校のきっかけを調べたところ、1位が無気力で、
2位が不安症という結果でした。専門家は、そこには暴力や暴言による虐待と
同じように、子どもの心を蝕む「やさしい虐待」が潜んでいると指摘しています。
やさしい虐待とは、ひと言でいうと、子供に良かれと過剰な躾を親がしてしまう
ことです。それが暴力の虐待と同じく、子どもの心を蝕むのです。職場において
も同様に、部下に良かれと過剰な指導を上司がしてしまうことです。

 NHKクローズアップ現代の番組の中で、東海学院大大学院(岐阜県各務原市)
の長谷川博一教授は次のように指摘しています。

 「やさしい虐待は親自身の幼いころの体験が関係しているケースが多い。親
自身が母親に言われたことをそのまま同じように自分の子どもにも言っている。」

 子どもが不登校になっている母親を中心にした集団カウンセリングを行っている
場面では、参加した母親たちに自分が子どもの頃の嫌な体験を書いてもらった
ところ、ある母親が書いた文字は「くらべないで」「一人にしないで」「バカにしないで」
でした。また別の母親は思い出すことさえ嫌だったのでしょう、紙を真っ黒く塗りた
くるだけでした。子どもにプラスと思われるしつけや教育も、過度に押し付けると
子どもの心を蝕み、大人になってもトラウマとして残ることを示しています。

◆体験談

 長谷川博一教授の著書「お母さんはしつけをしないで」を読んだ読者の声を
ご紹介します。

 「私は、私自身のことがずっと好きではありませんでした。自己嫌悪に陥りやすい、
細かいところにこだわりすぎる、しょっちゅうイライラしている、物事を心から楽しめない、
夫といつも笑い合える仲でいたいのに、相手の些細なことが気になってすぐケンカ…。
直そう直そうと思っても、すぐに元に戻ってしまう。どうしてなんだろう…と、ずっと思い
続けていましたが、この本を読んで、すべては母から受けたしつけだったのだとわかり
ました。自分でもとても不思議なのですが、それから、あまりイライラすることがなくなり
ました。私の幼少の頃の思いを、すべてわかってくれた人がいた…。ある意味、カウン
セリングを受けたのと同じ効果があったのかもしれません。これは、単に子供をもつ
母親のためだけの本ではありません。もし、自分の人生を楽しめていない、「生きて
いる」という実感がない人がいらっしゃったら、それは小さい頃に受けた「しつけ」による
ものが大きいかもしれません。そうだとしたら、この本を読んで、心が軽くなっていくのが
わかることと思います。
 たかが「しつけ」、しつけはこの社会で生きていくうえで重要なもの…とされがちですが、
それによって子供の頃に「子供らしく」過ごせなかった人たちが、ある程度の年齢に
なって心にどれだけの痛手を抱えているかを、この本を通してわかっていただけたら、と
思います。そして、同じ思いをもう今の子供たちにさせないであげてほしい。」

◆親子連鎖を断つ会とは

 長谷川博一教授が始められた研究会で「自分が子ども時代にさまざまな虐待を
受け、その連鎖を断ち切りたいと願う人。」が正会員です。

 会の趣旨は次のように述べられています。

 「私は子どもの頃、親から虐待を受けて育ちました。私がされたようなつらいことは、
私の子どもにはけっしてしない。そう強く決意したのに、だめだった……。気がついたら、
いらいらして、同じ言葉をぶつけていた。憎らしく思って、ついたたいてしまった。私は、
親失格です。
 こんな苦しみと闘いながら、精一杯に生きている人がいます。この会では、子ども
時代に十分愛されず、親になった今、子どもを愛することに戸惑いを感じている親
たちを支援することを目指しています。行き場を失って滞っている過去の忌まわしい
事実と向き合い、その感情を吐露し、分かち合うことによって、連鎖の呪縛から解放
されましょう。そして、「私は悪い親」という信念を書き換え、自分を大切にすることを
学びましょう。こうしてはじめて、子どものことを本当に愛せるようになるのだと信じて
います。」

 本当に、本当に大切な気づきですね。

 私たちのほとんどが、もしかしたら、気づかずに今もやり続けているかも知れません。

(文責:株式会社総合教育研究所 幸援家 石橋正利)
posted by チャイルドラインにいがた at 12:46| Comment(0) | イベント情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。